現場での経験が、
仕事にもたらす自分「色」
五十嵐 拓也
2010年入社(キャリア採用)
20代後半と、若手を卒業しつつある社員のキャリアをご紹介します。
入社後、株式会社JALナビアでコールセンター業務を、さらにグアムで海外支店駐在を経験し、
現在はハワイ・ミクロネシアグループで企画を担当しています。
さまざまな現場経験を踏まえた上で企画に異動した社員は、過去の経験をどのように活かしているのでしょうか。
現在の仕事内容を教えてください
ミクロネシア方面の企画担当
私は主にミクロネシア方面を担当しています。仕事内容はパンフレットやwebに掲載される海外ツアーの企画立案、仕入れ、価格設定、パンフレット校正など、非常に幅広い業務になります。
新規商品を造成する際は、トレンドやマーケットの動向から課内でアイデアを出し、その商品に必要なホテルや観光素材の仕入れを自ら現地と交渉を行います。その後コースが決まると、価格を決定し、パンフレットを作成します。さらに、予約セクションや各旅行取扱店担当セールスマンが、旅行商品のポイントを説明するための資料の作成、発売後の質問の回答などのアフターケアーを行います。
方面や商品によって異なりますが、チームで担当を分けて作業する場合もあれば、1人で全てを任せられることもあります。社内の様々な部署と連携して、そのツアーのすべての面倒をみるのが私たちの仕事です。
どういった仕事をしてきたのですか?
1番目のキャリア
2013年4月~2013年8月
株式会社JALナビア
海外ツアー室 リンリンダイヤル(出向)
具体的な仕事内容と、やりがいは?
コールセンターにてサポート業務
コールセンターにて業務サポートを行っていました。具体的には予約記録のダブルチェック、ビザの代行手配手続き、書類作成、入金処理などの業務サポートを行っていました。
業務サポートは営業職と違い、目に見える成果は上がりにくいため、「自分は役に立っているのだろうか…」と悩むこともありました。しかし、より効率的な仕事の進め方を考えることで、同僚に喜ばれるにはどんな事をすればいいのか、お客さまへの書類作成の際も、事務的にならない心遣いの一言を入れるなど、工夫をすることで遣り甲斐を見出していきました。
仕事の苦労と、その乗り越え方について
人のために尽くす仕事
私はキャリア採用にて入社をしており、前職は旅行会社でカウンターセールスをしていました。そのため、店舗にて営業をしている立場から、サポートの立場に移ることで仕事にかなりのギャップがあり、やりがいを見出すのに苦労をしました。
しかし企画業務をしている友人から仕事のやりがいを聞いて、働き方について改めて考え直すようになりました。「自分の結果を出すことではなく、人のために仕事をする」ことをやりがいと考えることで、自分の業務に対する見方が変わり、働き方を見直すことができたと思います。
2番目のキャリア
2013年9月~2014年3月
株式会社JALナビア
海外ツアー室 eトラベルプラザ(出向)
具体的な仕事内容と、やりがいは?
インターネットからの予約管理
インターネットサイトから、海外パッケージツアーをお申し込みされたお客さまの予約管理業務を行っていました。具体的にはお客さまからの電話対応、メールでのご質問・追加手配の対応となります。
前部署での仕事が、どのように活かされていますか?
事務的にならない、丁寧なお客さま対応の精神
eトラベルプラザでは、日々、何十件ものメールと電話の対応を必要とする部署でしたが、前部署で心がけていた「デスクワークでも、事務的にならない対応」を胸に、一件一件丁寧に対応し数をこなすことで、お客さまからお褒めの言葉を頂いた際は、経験を活かすことが出来たと思いました。
仕事のやりがいと苦労、その乗り越え方について
「顔」が見えないお客さまの気持ちを汲み取る
お客さまとのやり取りはメールが主体となり、お客さまの顔が見えず、文面から気持ちを汲み取らなくてはならず、非常に苦労しました。ただそこで何となくで定型文で回答するのではなく、丁寧に読み解きレスポンスすることで、お客さまから感謝のコメントを頂けた際は非常に嬉しく、お客さまに気持ち良くご旅行に参加していただけるように努めることがやりがいとなっていました。
3番目のキャリア
2014年4月~2015年3月
海外支店への出向(グアム勤務)
具体的な仕事内容と、やりがいは?
多岐にわたる業務
現地での仕事は多岐にわたります。
・ツアーデスク業務(滞在中のお客さまのご相談や手配のお手伝い)
・クレーム、イレギュラー対応(お怪我やトラブルの対応、クレーム対応)
・仕入れ交渉(ホテルやオプショナルツアー会社との交渉)
・グループ添乗(企業や学校の大型団体のケア)
などが主な業務です。
前部署での仕事が、どのように活かされていますか?
電話・メール対応の経験が活きる
現地ではローカルスタッフが多く、日本語が片言のスタッフや文章は得意でないスタッフもいたのですが、前部署で電話・メール対応をしていたこともあり、そのときに学んだ事を現地のスタッフに教えることができたときは活かせたと感じました。また、前部署でお問い合わせの多かった質問など、直接現場に共有することができた際も活かすことができたと感じました。
仕事のやりがいと苦労、その乗り越え方について
形のない旅行商品の反応が直接わかるのは現地の特権
やりがいは「直接お客さまの笑顔を見れる」ことです。旅行は形のない商品のため、お客さまの満足はなかなか伝わりづらいのですが、現地では直接お客さまの笑顔を見ることができます。毎日様々なトラブルが発生して、お客さまにお叱りを受けるケースも少なくありませんが、自分たちの仕事は、お客さまに笑顔を与えられる仕事なのだと実感できるのも現地だけの特権だと思いました。
苦労したことは、文化や慣習の違いからくる現地スタッフとの意識のずれです。もちろん海外なので当たり前ではありますが、お客さまは日本人なので日本の感覚でサービスも期待されます。それを仕方ない事で済ませるのではなく、ホテルやスタッフと何度も会話して、理解してもらうのは苦労しました。しかし、話をしていくことで、少しずつ理解されていったときには達成感を感じました。
4番目のキャリア
2015年4月~現在
海外企画商品事業
ハワイ・ミクロネシア方面
具体的な仕事内容と、やりがいは?
仕事内容はパンフレットやwebに掲載される海外ツアーの企画立案、仕入れ、価格設定、パンフレット校正など、非常に幅広い業務になります。
前部署での仕事が、どのように活かされていますか?
現場目線での考え方
予約部門、現地支店とキャリアを積んだことで、お客さま目線、現場目線で商品を考えられるようになったのは非常に役立っています。たとえば、ご帰国時の送迎は今までは時間が決まっていたのですが、お客さまから「もっと早く空港に着いてゆっくりしたい」という声や、逆に「ギリギリまでプールで遊びたい」といった声があり、時間を選べる選択制に変えられるよう提案をしました。パンフレットでは大きく謳うポイントではないものの、お客さまの声から商品を改善していき、満足度を上げることができた時は活かすことができたと感じました。
また、新規案を造成するときに現場のオペレーションには無理がないか、企画都合になっていないか考えられるようになったのは前部署のおかげだと思います。
仕事のやりがいと苦労、その乗り越え方について
売れ行きにまで責任をもった上で、自分の考えを商品にする
実際に自分が考えた商品が形になるのはやりがいです。やはり旅行会社に入ったからには、自分の考えた商品が形になるのは大きな喜びです。ただしそれと同時に、商品の売れ行きや商品に対する責任も大きく、苦労も多いです。
お客さま目線で満足いただける商品を考えるのはもちろんですが、同時に会社にとっても利益になる商品を考えなくてはなりません。感覚で商品を作るだけでなく、マーケットの動向やトレンドを研究して、理論づけた商品を造成するのは非常に苦労が大きいですが、同時に大きなやりがいにつながる仕事だと感じています。
これまでの仕事で、最大の危機は何ですか?
仕事は一人で抱え込むのではなく、チームで行う
一番の危機は企画に配属になって半年が過ぎた頃でした。先輩の仕事を譲り受け、ある商品の担当になったのですが、なかなか思うように仕事が進まず、課題だけが積み上がっていきました。しかし自分のプライドが邪魔をして、先輩が一人でやっていた事だから自分も一人で完璧にしないといけないと思い、助けを求めずに一人で全てを抱え込んでしまい、締め切り間際で問題が発生してしまいました。
本来なら報・連・相(報告・連絡・相談)をして、協力を得ながら進めていけば自分の間違いにも気づき、様々な対応や手助けを求めることもできたと思います。個人の作業が多くてもチームで商品を作りあげていることを意識して、何かあればすぐに相談することの大切さを実感しました。
これまでの仕事で、最も印象に残ることは何ですか?
現地で感じたことを、周囲の協力を得てパンフレットに仕上げる喜び
最も印象に残ったことは自分の携わった商品が形になった時です。グアム支店から帰任して、現地で感じた事や、あったらいいなと思うサービスなど様々な案を持ち帰ってきたものの、それを表現するのは難しく、発案しては却下されての繰り返しでした。しかし、自分の思いを汲み取って一緒に協力してくれた先輩や、多くの関係部署と一緒に世の中により良い商品を送り出すために、粘り強く交渉を繰り返したことでようやく商品が完成しました。
完成したパンフレットが納品された時は非常に嬉しかったです。さらに旅行代理店に自分の携わったパンフレットが並び、お客さまが手に取る姿を見た時は、今までにない喜びがありました。
自分一人では形にできないことを、様々な方の協力を得て形にできることは今の部署の醍醐味でありその経験が一番印象に残っています。お客さまから企画内容に対してお褒めの言葉をいただいた時にやりがいを感じます。
お客さまから企画内容に対してお褒めの言葉をいただいた時にやりがいを感じます。
学生の皆さんへアドバイスをお願いします。
自分が誇りに思える仕事を選択する
自分の好きなこと、誇りに思えること、突き詰めたいと思うことを考えてみてください。
私は学生時代に国際関係を学んでおり、将来は日本のみならず、世界の人々に貢献できる仕事をしたいと思っていました。政治的に敵対している国でも、旅行を通じて見方が変わった経験から多くの人に旅行を通じて世界を知って、様々な文化や人を好きになって欲しいと思い、この職種を選びました。旅行業は平和産業であり、世界中の人々の相互理解に貢献している業界です。
そして、自分自身が納得してやりたい仕事、誇りに思える仕事を考えてみて下さい。人生の岐路に立っている今だからこそ、自分のやりたいことを考えてみるのが良いと思います。その結果として当社を選んでいただけたら嬉しいです。ぜひ私たちと一緒に挑戦をしていきましょう。
これまでのご自身のキャリアを振り返って、
感想はいかがですか?
自分の「色」を出す
私はキャリア採用でジャルパックに入社しましたが、前職も旅行会社に勤務してカウンターセールスをしていました。そしてジャルパック入社後は、業務サポート、予約、海外支店、企画を経験しました。
業務サポートでは働き方について、予約ではお客さま目線、海外支店では現場目線、企画では経営や売り上げからの視点、と様々な角度から旅行商品のあり方を考える機会をいただきました。
様々な部署から旅行について考えて、より良いものを生み出したいという自分のキャリアプランがあったのですが、その思いを理解し叶えてくれた会社に非常に感謝をしています。今後はその経験を活かして、会社に還元して行く立場だと思います。
若手は「知識をつけて、新しい仕事ができるようになる」ことが必要ですが、それだけでなく、「これまでの経験を基に、従来以上の成果を出し、自分の色を出す」ことが今後の課題です。今後は渦の中心になって、自ら新たな仕事を進められるよう努めていきたいと思います。
趣味・余暇の過ごし方
サッカー、旅行、マラソン、ダイビング
2016年6月、大学の友人と台湾のを訪れました。男同士で食い倒れをして台湾旅行を満喫。左端が私。
2016年5月、大学の友人と山中湖ハーフマラソンに参加。山中湖と富士山を眺めながら無事完走しました!右が私。