TOP INTERVIEW
トップインタビュー
代表取締役社長
江利川 宗光

人を感動させ、笑顔にさせる
ジャルパックだからできる
旅行商品の担い手に

INTERVIEW 01

業界展望

成長が期待できる潜在力を持つ市場

ジャルパックは1964年、日本で初めての海外パッケージツアー「ジャルパック」を世に送り出しました。当時、海外旅行がまだ一般的ではなかった時代にあって、「ジャルパック」は海外旅行の代名詞となり、海外旅行の文化を日本に根付かせることに貢献しました。

ジャルパックの特長は、なんといっても世界屈指の航空会社であるJALグループの旅行会社であるということです。日本航空の飛行機の品質の高さはもちろんですが、宿泊やその他の観光素材についても品質にこだわり、現地滞在中もしっかりとフォローするなど、安全・安心で高品質な旅で、お客さまから大きな信頼をいただいています。近年は海外旅行も身近なものとなり、旅行業界は成熟市場との指摘もあります。しかし、日本からの出国(アウトバウンド)率は欧米やアジア諸国と比べても低く、日本の経済力から考えても、業界全体で切磋琢磨し、努力していけば今後伸ばせる潜在力が必ずあると考えています。

また、経済成長著しい東南アジアや中国などの巨大マーケットを近くに控え、訪日観光客(インバウンド)はこれからも増加していきます。ジャルパックでは、2017年にタイで、2018年からはオーストラリアとシンガポール、2019年にはアメリカ、カナダでインバウンド向け商品を現地語で発売しています。今後はアジア、欧米を対象に積極的にインバウンド需要を取り込み、ビジネスの柱に育てていきたいと考えています。このようにアウトバウンド、インバウンドの両面から、旅行業界は成長が期待できる市場なのです。

INTERVIEW 02

VISION

最新のテクノロジーは重要。
しかし、旅の楽しみを知る「人間」にしかできないことがある

「いい旅、あたらしい旅。」を目指す「JALパック」の高品質なパッケージツアーは、旅の情報や知識はもちろん、幅広い業界のネットワークを持った商品企画のプロフェッショナルによって生み出されています。社員の誰もが、高いプロ意識とJALグループの一員としての誇りを持って仕事に臨んでおり、そのような人財が当社の宝といえるでしょう。

海外旅行のトレンドは時代とともに変化しており、当社もお客さまのニーズに合わせた柔軟な商品づくりを心掛けています。例えば、「FIT(エフアイティー/Foreign Independent Tour)」と呼ばれる、ツアーを利用せずに自分で航空券やホテルを手配する海外個人旅行も増えています。このニーズにお応えするため私たちも、従来のような旅行パンフレットを中心としたパッケージツアーだけではなく、WEB上で飛行機と宿をシンプルに組み合わせて選ぶことができる「ダイナミックパッケージ(通称DP)」などの商品を充実させ、売り上げを伸ばしています。

また、ネットだけで販売する「OTA(オーティーエー/Online Travel Agent)」という旅行会社の登場や、ITやAIなど新しいテクノロジーを駆使した販売、航空会社やホテルの直販化など、販売経路の多様化が進んでいます。この流れに遅れることなく、私たちは今後も、ITの活用やシステムへの投資を拡大し、オンラインでの販売を充実させるほか、最新テクノロジーを取り込んだ展開に力を入れていきます。

現在、テクノロジーの進歩が、旅行商品の購買行動や旅のスタイルを変化させていることは間違いありません。しかし、いかにITやテクノロジーが進化しても、旅行は、実際に人が移動して、人が体験して、感動するリアルな体験であることに変わりはありません。そして、お客さまが楽しめ、感動できる付加価値の高い旅を作るのは、旅の楽しみを知っている人間自身であることも、今後変化することはないでしょう。その担い手がまさに私たちなのです。

INTERVIEW 03

JALフィロソフィ

良き仲間、良き考え方で一つにまとまったチームに

JALフィロソフィは、JALグループに集う全社員が共有すべき考え方であり行動規範ですので、主要グループ会社の一つであるジャルパック社員も当然、全員が学び、実践に日々努めています。特にリーダーの皆さんには率先垂範を心がけてもらっていますし、JALフィロソフィは日常業務の中で社員や組織間の「共通言語」にもなっています。

ジャルパックの旅行商品の欠くべからざる一部をなすのは航空サービスであり、安全・安心・快適といった提供価値は、我々だけで作りあげることはできません。空港、客室、運航、整備、コールセンターといった全ての現場のJALグループの仲間たちに支えられ、完成した旅行商品としてお客さまに提供させていただいているのです。その意味で、JALグループの仲間たちと安全やサービスに対し同じ価値観や考え方、行動規範を共有し業務に向き合うことは必須であり、同時に、旅行業界においても、我々ジャルパックだけが有する「強み」であると考えています。

また、社員一人ひとりにとって、仕事や職場を通じて、充実した素晴らしい人生を送る上で、大きな役割を果たしてくれるのがJALフィロソフィだと感じています。価値観やベクトルを一つにした仲間と目標を達成した時の充実感。努力したことに対し、お客さまや仲間から感謝された時のお金に換えられない喜びなど。ジャルパックやJALグループが、社員個々人の人生の大切な時間をかけるに値する会社であり続けるために、大切な役割を果たしてくれるのです。一度しかない人生の貴重な時間を使って仕事をするのであれば、心がばらばらの会社でなく、良き仲間、良き考え方で一つにまとまったチームとしての会社で働くほうが良いですよね。

INTERVIEW 04

求める人材像

夢を持ち続ける尊さ、
その夢を実現できるステージが、ジャルパックに

「周りの人を笑顔にしたい」。私は若い頃からこの考えをずっと持ち続けてきました。学生時代は、周りの人の笑顔が見たくて、周囲に対し無意識のうちにおどけてみせたりしていました。しかし社会人になると、仕事で人を笑顔にすることができることに気づきました。そして、仕事で笑顔を増やすにはどうしたらよいかを、真剣に考えるようになりました。私が入社した日本航空も、現在のジャルパックも、「旅」のお手伝いをすることで、人を感動に誘い、笑顔にすることができる大変意義ある仕事だといえます。まさに人々の笑顔を増やすために、私たちは努力しているのです。

皆さんも、ぜひ、人生を懸けて追い求める夢を持っていただきたいと思います。さらにいえば、その夢は自分だけが追い求めるものではなく、周りの多くの人と共有できるものであれば、より幸せな人生を送ることができると思います。夢を実現することを自分の信念として持ち続け、そのためにぶれずに努力することです。億万長者になりたい、という夢は叶わないかもしれません。しかし、「多くの人に笑顔を届けたい。他人を幸せにすることで、自分自身も幸せになりたい」という目標は、努力することで必ず実を結ぶことを実感できるでしょう。

皆さんとその実感を共有できるステージが、ジャルパックにはあると思っていますし、そのステージ上で多くの若い皆さんと一緒に「最高のパフォーマンス」を実現できることを楽しみにしています。

PROFILE
MUNEMITSU ERIKAWA

代表取締役社長

江利川 宗光

群馬県前橋市出身

外国語学部 ポルトガル・ブラジル語学科卒

1985年 日本航空入社

高校・大学時代はラグビー部に所属。大学時代のブラジルへの留学経験も手伝い、就職では世界に出られる会社という理由で日本航空を志望する。空港カウンター、予約センター、国際線マーケティング、営業など多彩な部門を経験し、2009年、日本航空インターナショナル人事部長、2010年、日本航空執行役員人事本部長を歴任。2013年から5年間、日本航空執行役員 中国地区総代表(北京駐在)を務める。2018年6月、ジャルパック代表取締役社長に就任。座右の銘は後漢書の一節「貧賤の友は忘るべからず、糟糠の妻は堂より下さず」。清貧時代をともに過ごした人の恩を忘れてはいけないと、肝に銘じている。