TOP INTERVIEW
トップインタビュー
代表取締役社長
平井 登

今、変革期にある旅行業界。
チャンスを活かし、挑戦し、
新たな発想で、旅の喜びと感動を提供しよう

INTERVIEW 01

業界展望

お客さまから必要とされる
旅行会社になるために、
多様化するニーズに対応し、
新たな分野への挑戦を

コロナ禍を経て社会の価値観や取り巻く環境は大きな変化が起き、世界中のさまざまな企業が従来のビジネスの垣根を超えた試みを行っています。旅行業界も既存のビジネスモデルにとらわれることなく、今まさに変革の只中にあるといえます。

ここ数年を振り返ってみると、旅行業界はコロナ禍の前から変革すべき時期を迎えていたと言えるでしょう。以前のようにご旅行の内容を旅行会社にすべてお任せになるお客さまは少しずつ減り、インターネットを介してOTA(Online Travel Agent)といったネット専業の旅行会社を利用したり、DP(Dynamic Package)を活用しご自身で航空券や宿泊を自由に手配される方が増えていました。

そうしたお客さまの行動の変化が、コロナ禍を機に一気に露呈しました。しかし、そういった変貌は「来るべき状況」が、数年早く到来しただけといえます。既存の旅行業界の在り方は、お客さまから「必要とされない業態」になってしまいかねない状況に既にあったのです。

旅行業界が、お客さまから「必要とされる業態」になるには、旧態依然としたビジネスモデルから脱却し、これまでのような画一的な旅行商品を販売するのではなく、多様化しているお客さまのニーズに応えられる「新たな価値」を創造し、提供することです。さらには、私たちがこれまで培ってきた旅行業務の知見やノウハウをベースとした、「新たな事業分野」への挑戦も必要だと考えています。

世界を見渡すと、この数年間は人々の移動を制限したことにより、貿易や投資まで低迷し、経済活動の停滞を引き起こしました。旅行による人の移動や交流が、経済や社会の発展に、どれほど大きく寄与していることか、改めて認識しました。私たち旅行業界、旅行会社は、そのことをしっかりと認識し、経済や社会の発展の一翼をしっかりと担っていきたいと思っています。

INTERVIEW 02

VISION

JALグループの一員として
ジャルパックだけが創れる
「旅行商品」の強みを活かし
お客さまの人生を豊かにする
パートナーになろう

ジャルパックは、JALグループの一員として、空港、客室、運航、整備、コンタクトセンターなど、あらゆる場面で、JALグループの仲間たちに支えられ、安全・安心で高品質な旅行商品をお客さまに提供しています。JALグループの仲間と安全やサービスの面で、同じ価値観や考え方、行動規範を共有し、それぞれが自身の業務に向き合うことは必須であり、それこそが旅行業界において唯一、ジャルパックだけが持っている「強み」だと認識しています。

ITテクノロジーは大きな進化を遂げていますが、人が旅行や移動をして、世界を自分の目で見て実態に触れ、新たな発見や感動を体験できる喜びは、不変です。私たちジャルパックは、日本のみならず世界をつなぐ「旅」を通じて、感動や喜びを多くの人々にお届けし、お客さまの人生と社会を豊かにするパートナーになりたいと思っています。

私たちは、1964年に日本で初めて海外パッケージツアー「ジャルパック」を誕生させました。以来60年の歴史を経る中で、ジャルパックだけしか創ることのできない国内外の魅力的な旅行商品を提供し続けてまいりました。今後は、益々多様化するお客さまのご要望に、きめ細かくフレキシブルに対応できるサービスや環境づくりを整えていきます。

さらに、これまでのように日本人のお客さまだけでなく、海外から日本にいらっしゃるインバウンドのお客さま向けの旅行商品やサービスの提供も強化しています。これまでジャルパックは、日本人の国内・海外向けの旅行商品を事業の中心にしていました。しかし、日本の人口は減少しています。これからは、訪日される方々にも、ジャルパックを気軽に利用してだけるようになっていかなければならないと考えています。

また、私自身は、社員が日々幸せで充実した仕事ができるように「人財の確保」や「業務効率化」も大きな課題だと思っています。当社に限らず旅行業は、人手に頼って行う仕事が多く、旅行業界全体としてシステム化の推進が求められています。

INTERVIEW 03

JALフィロソフィ

JALグループに不可欠な
「共通言語・価値観」を共有し、
同じ方向を向いて仕事ができる
判断軸

JALフィロソフィは、JALグループに集う全員が共有すべき考え方であり、行動規範です。JALグループの社員全員の共通言語、共通認識といえます。JALフィロソフィの存在は、間違いなく、JALグループ固有の強みです。

JALグループには多種多様な業種があり、さまざまな価値観の人々が仕事をしています。私たちジャルパックにも、いくつもの部門があり、社員はそれぞれ価値観を持っています。当然、役割や立場や個性により、異なる考え方が存在します。そのため、JALフィロソフィがなかったころのJALグループの社員は、各自が所属している部門の事情などを考慮した思考に陥りがちで、互いの理解や合意の形成に至るまで、かなりの時間を要しました。

それが、JALフィロソフィが策定されたことにより、全員が価値観を共有し、同じ方向を向いて仕事に取り組めるようになったのです。言うならば、「JALグループの私たちは、何を基準にして物事を考えるべきなのか」という共通の判断軸が、明確になったわけです。JALフィロソフィは、これから先もJALグループの共通言語として、欠かせないものだと、私は感じています。

INTERVIEW 04

求める人材像

旅のプロの自負をもち、
変革の時代にあっても
失敗を恐れず、
ベストを尽くそう

ジャルパックは、社員一人ひとりが「旅のプロ」としての自負を持ち、品質やサービスに対して徹底的にこだわり、仕事と真剣に向き合っていることが、何よりも強みです。一方で、最初に申し上げたように、旅行業は大きな変革の時代を迎えており、今まで以上に新たな発想や挑戦のできる人を求めています。社会や業界に大きな変革が起きているときには、これまでにはない新たなビジネスが間違いなく生まれます。ピンチはチャンス、絶好の機会なのです。

コロナ禍やお客さまの行動の変化により、街角にあった旅行会社の店舗は減っていますが、「旅行に行きたい」「新しい体験をしたい」「異文化に触れたい」といった方は、社会が豊かになればなるほど増えていきます。そうした方々を私たちの提供する旅行商品やサービスに導くことができれば、大きなビジネスになります。そのためには、広い視野を持っている人、自立的に行動する人、変革に挑戦できる人、そのような人に、ぜひ当社の社員になってほしいと思います。

最後に、ジャルパックを志望する皆さんに3つのことをお伝えしたいと思います。

1つ目は、すべての事を自分事としてとらえ、自分の意見を持つということ。その一つひとつが、皆さん自身の経験になり、必ず力になります。

2つ目は、与えられた環境の中で常にベストを尽くすということ。社会に出れば、置かれた環境が整っていないことも多々あります。しかしそこを乗り越えるための努力は決して無駄ではありません。必ずや成長のための糧となるはずです。

3つ目は、自分のビジョンを持ち、失敗を恐れず、さまざまな事に挑戦すること。

そしてぜひ、ジャルパックの仲間に加わっていただき、私たちと一緒に「旅」を通して多くの人々に感動や喜びをお届けし、お客さまの人生と社会を豊かにしていきましょう。

皆さまとお会いできますことを、心より楽しみにしています。

PROFILE
NOBORU HIRAI

代表取締役社長

平井 登

香川県高松市出身

法学部 政治学科 卒

1988年 日本航空入社

中学時代は野球部、高校・大学時代はラグビー部に所属。「人を喜ばせ、楽しませる仕事がしたい。航空会社の仕事はお客さまの喜びや感動に直接つながる」という思いを持って日本航空を志望。ジャルセールス関西地区販売部長、ジャルセールス本店国際旅客販売推進部部長、九州地区支配人などを歴任。2022年4月、ジャルパック代表取締役社長に就任。
趣味はスポーツ観戦、B級グルメ食べ歩き、日帰りバスツアー、読書、それに水泳。週1度はスポーツクラブのプールで2キロ泳ぐ。座右の銘はラグビー用語の「One for all, All for one」。
個人を全員がフォローし、全員で目標に向かって挑戦する様が、組織においても礎と感じる。