Top Interview

江利川 宗光
江利川 宗光Munemitsu Erikawa
代表取締役社長
「業界展望」
さらなる成長が期待できる潜在力を持つ市場

 ジャルパックは55年前の1964年、日本で初めての海外パッケージツアー「ジャルパック」を世に送り出しました。当時、海外旅行がまだ一般的ではなかった時代にあって、「ジャルパック」は海外旅行の代名詞となり、海外旅行の文化を日本に根付かせることに貢献しました。

 ジャルパックの特長は、なんといっても世界屈指の航空会社であるJALグループの旅行会社であるということです。日本航空の飛行機の品質の高さはもちろんですが、宿泊やその他の観光素材についても品質にこだわり、現地滞在中もしっかりとフォローするなど、安全・安心、高品質な旅で、お客さまから大きな信頼をいただいています。

 近年は海外旅行も身近なものとなり、旅行業界は成熟市場との指摘もあります。しかし、日本からの出国(アウトバウンド)率は約15%で、欧州やアジア諸国と比べてもまだまだ低く、日本の経済力から考えても、業界全体で切磋琢磨し、努力していけば今後さらに伸ばせる潜在力が必ずあると考えています。

 このようにアウトバウンド、インバウンドの両面から、旅行業界はさらなる成長が期待できる市場なのです。

「VISION」
最新のテクノロジーは重要。
しかし、旅の楽しみを知る「人間」にしかできないことがある

 「いい旅、あたらしい旅。」を目指す「JALパック」の高品質なパッケージツアーは、旅の情報や知識はもちろん、幅広い業界のネットワークを持った商品企画のプロフェッショナルによって生み出されています。社員の誰もが、高いプロ意識とJALグループの一員としての誇りを持って仕事に臨んでおり、そのような人財が当社の宝といえるでしょう。

 海外旅行のトレンドは時代とともに変化しており、当社もお客さまのニーズに合わせた柔軟な商品づくりを心掛けています。例えば、「FIT(エフアイティー/Foreign Independent Tour)」と呼ばれる、ツアーを利用せずに自分で航空券やホテルを手配する海外個人旅行も増えています。このニーズにお応えするため私たちも、従来のような旅行パンフレットを中心としたパッケージツアーだけではなく、WEB上で飛行機と宿をシンプルに組み合わせて選ぶことができる「ダイナミックパッケージ(通称DP)」などの商品を充実させ、売り上げを伸ばしています。

 また、ネットだけで販売する「OTA(オーティーエー/Online Travel Agent)」という旅行会社の登場や、ITやAIなど新しいテクノロジーを駆使した販売、航空会社やホテルの直販化など、販売経路の多様化が進んでいます。この流れに遅れることなく、私たちは今後も、ITの活用やシステムへの投資を拡大し、オンラインでの販売を充実させるほか、新たなテクノロジーを取り込んだ展開に力を入れていきます。

 現在、テクノロジーの進歩が、旅行商品の購買行動や旅のスタイルを変化させていることは間違いありません。しかし、いかにITやテクノロジーが進化しても、旅行は、実際に人が移動して、人が体験して、感動するリアルな体験であることに変わりはありません。そして、技術やお客さまのニーズの変化に合わせ、お客さまが楽しめ、感動できる付加価値の高い旅を作るのは、旅の楽しみを知っている人間自身であることも、今後変化することはないでしょう。その担い手がまさに私たちなのです。

「私が考える人財像」
人生を懸けて実現したい夢をもってほしい。
その夢を実現できるステージが、ジャルパックにはある

 「できるだけ多くの周りの人を笑顔にしたい」。私は若い頃からずっとこの考えを持ち続けてきました。学生時代は、周りの人の笑顔が見たくて、周囲に対し無意識のうちにおどけてみせたりしていました。しかし社会人になると、仕事で人を笑顔にすることができることに気づきました。そして、仕事で笑顔を増やすにはどうしたらよいかを、真剣に考えるようになりました。私が入社した日本航空も、現在のジャルパックも、「旅」のお手伝いをすることで、人を感動に誘い、笑顔にすることができる大変意義ある仕事だといえます。まさに人々の笑顔を増やすために、私たちは日々努力しているのです。

 旅行業界は、お客さまに対してもそうですし、仕事仲間、提携先のすべてにおいて、ベースにリアルな人間くさいドラマがあります。ITが発達しても、結局は人間くさい付き合いや信頼関係の中から、お客さまを感動させる仕事は生まれるのです。私は根っからの人好きですから、この業界は向いていると思いますし、逆に、人間嫌いの人にはこの業界はお勧めしません。JALグループや社内の仲間とつながり、一人では決してできない仕事を成し遂げることで大きな喜びを感じられます。お客さまに「いい旅、あたらしい旅。」で喜んでもらい、その笑顔のお裾分けをいただける素晴らしい仕事だと思っています。

 皆さんも、ぜひ、人生を懸けて追い求める夢を持っていただきたいと思います。さらにいえば、その夢は自分だけが追い求めるものではなく、周りの多くの人と共有できるものであれば、より幸せな人生を送ることができると思います。夢を実現することを自分の信念として持ち続け、そのためにぶれずに努力することです。

 「自分は億万長者になって遊んで暮らしたい」という利己的な夢は叶わないかもしれません。しかし、「多くの人に笑顔を届けたい」「他人を幸せにすることで、自分自身も幸せになりたい」という目標は、努力することで必ず実を結ぶことを実感できるでしょう。

 皆さんとその実感を共有できるステージが、ジャルパックにはあると思っていますし、そのステージ上で多くの若い皆さんと一緒に「最幸のパフォーマンス」を実現できることを楽しみにしています。

プロフィール【10問10答】
  • ①生年月日
    1960年6月30日
  • ②出身地
    群馬県前橋市
  • ③出身学部学科
    外国語学部 ポルトガル・ブラジル語学科
  • ④入社年
    1985年 日本航空入社
  • ⑤自身の性格をひと言で
    「人が好き」につきます。
  • ⑥ジャルパックの印象をひと言で
    社員を見ていると「みんな真面目だなあ」と感じます。
  • ⑦休日・余暇の過ごし方
    空手の稽古をして、空手の仲間達とビールを飲むこと。
  • ⑧読書傾向・好きな映画・音楽・スポーツ
    藤沢周平の時代小説やその映画。宮城谷昌光の中国の時代小説、稲盛和夫氏の本。ほか哲学や歴史の本。映画で最近面白かったのは『ボヘミアン・ラプソディ』。音楽はボズ・スキャッグスなどのAOR。
  • ⑨一番印象に残る旅
    文中にも登場する17歳の時の2泊3日の木曽路の旅です。これをエッセイにして、コンテストに応募したところ、入選(※)して本に収録されたこともあり、一層印象に残る旅となりました。

    ※「第6回 ノースアジア大学 文学賞」の「大学生・一般部門 エッセイ(自由作品)の部」で優秀賞をいただきました。

  • ⑩座右の銘・好きな言葉・モットー
    「貧賤の友は忘るべからず、糟糠の妻は堂より下さず」(後漢書より)
    清貧をともに過ごした人の恩を忘れてはいけないと、肝に銘じています。

このページの先頭へ